96歳東京旅行へ行く 〜新幹線編〜
「東京行きたい。相撲が見たい。孫たちに会いたい。」
96歳の父のその言葉で、私たち兄弟が動き始めました。新潟にいる私と妹、関東にいる兄と姉。 みんなの共同作業で、無事に行って来れました。子供が多くてよかったね、と心から思った旅でした。今回は父が車椅子を使用し、母は認知症があり杖歩行、荷物は最小限に。 事前にホテルへ送って、身軽な状態で出発しました。
「車椅子で新幹線って、どうやって乗るの?」
「迷惑をかけないか不安…」
「どこに連絡すればいい?」
この記事は、そんな不安を持つ方へ向けて書いています。
結論から言うと、新幹線はびっくりするくらい親切で、快適でした。
まず最初にやること|事前連絡1本でぜんぶ繋がる
乗車の前日までに電話します。
JR東日本 新幹線予約センター 📞 050-2016-1600(新潟の場合)
伝えることはこれだけ👇
- 乗車日・列車名(とき〇〇号)
- 新潟 → 東京
- 車椅子で乗ります
- 介助者は何名か(チケットが取れるのは2名まで、その他の方は別に取る必要あり)
たったこれだけで、当日の対応が全部変わります。
電話をすると、「何時に改札へお越しください」と時間の指定があります。 その時間に合わせて改札へ行くだけ。 駅員さんがそこから全部対応してくれます。
🕐 指定された時間に改札へ行く それだけでOK
施設→新潟駅|シエンタのタクシー広い

父は施設からの出発でした。 施設→新潟駅の移動に使ったのが最近新潟に多いシエンタのタクシー
車椅子を折りたたまずそのままラゲッジスペースに積めるのに驚きました。
新潟駅に着いたら|駅員さんがすべて対応してくれた

改札で「車椅子で乗ります」と伝えると、駅員さんが動いてくれます。
エレベーターで新幹線ホームへ

11番線のエレベーターまで誘導してもらいました。
ホームでの乗車|「ケアスロープ」で安全に乗り込む


ホームと車両の間には隙間があります。 そこを埋めるのが「ケアスロープ」という専用のスロープ板。
耐荷重300kgのしっかりした板を、駅員さんがセットしてくれます。 車椅子はそのままスムーズに乗り込めました。
そして乗車後、駅員さんは東京駅に連絡を入れますよと話してもらえました。
新潟で1回伝えるだけで、東京まで繋いでくれます。
車内|車椅子スペースは7号車

上越新幹線の車椅子スペースは7号車。
車椅子4台分のスペースがしっかりあります。
乗り方は2択、当日の体調で選べます
| 選択肢 | こんな方に |
|---|---|
| 車椅子のまま固定して乗る | 移乗が難しい方・体力的に不安な方 |
| 座席に移乗する | 立ち上がりができる方・長時間座席がいい方 |
今回父は座席に座り、母と隣り合わせでずっと話をしていました。

車内で起きた 忘れられない場面
設備の話をする前に、どうしても書いておきたいことがあります。
父と母は、車内で駅弁を食べながら 2人並んで、ずっと和やかに話をしていました。
施設に面会に行っても、外出先でも 2人が会話する場面はここ数年ほとんどありませんでした。
なのに新幹線の座席で2人並んだら 昔のように、時折笑顔を見せて自然に会話をしている。
その姿を見て、胸が熱くなりました。
外野がいない2人だけの時間がお互いにとっていいのかもしれない。
旅行をしてみて初めて気づいた、大切な発見でした。
車内トイレ|これが本当にすごかった
新幹線のトイレに素晴らしかった。


確認できた設備をすべて書きます



① 便座に座ったまま手が洗える :横に洗面台があり、センサー式で自動で水が出ます。 立ち上がる必要がありません。
② ドアが自動開閉 :「開」「閉」ボタンを押すだけ。 ロックボタン+掛け金の2重ロックで安心。
③ ベビーチェア(折りたたみ式): 壁に収納されていて、使うときだけ出せます。
④ 子供用おむつ交換台 : おむつの交換にも使える広さがあります。
⑤ オストメイト用設備 :青い大きなボタンが目印。 人工肛門・人工膀胱の方にも対応しています
⑥ とにかく広い 介助者と2人で入って、介助しながら使える広さです。
多目的室|多目的室がある


トイレとは別に、**ドア付きの個室「多目的室」**がありました。
- ソファシート
- 窓あり
- 自動ドア
- ドアに「防犯カメラ作動中」のプレートあり(安全管理のため)
授乳・体調不良・介護ケア・休憩と、さまざまな用途に使えます。 予約優先なので、乗車前に駅員さんに申し出を。
東京駅到着|駅員さんが待っていてくれた


ホームに降りると、スロープを持った駅員さんが待機していました。
新潟の駅員さんが事前に連絡を入れてくれていたからです。
そして驚いたのが構内の案内。
一般の方が入れない関係者専用通路を通って改札
混雑した構内を避けて、最短ルートで南口改札まで送り届けてくれました。
さらに、人混みの中での誘導がすごかった。
駅員さんが車椅子の前に立つ
↓
両手を広げて歩く
↓
人混みが自然に開く
↓
車椅子が安全に通れる
まとめ|「できるかな」じゃなくて「やってみよう」
電話1本かけたら、あとは全部用意されていました。ケアスロープ、車椅子スペース、多目的トイレ、多目的室。 東京駅では専用通路を通って、人混みを避けて送り届けてくれる。
今回、新幹線に乗ってみて正直驚きました。 **「ここまで整っているとは」良いことを知りました!
| 場面 | 対応 |
|---|---|
| 新潟駅構内 | エレベーター誘導 |
| ホーム | ケアスロープで安全乗車 |
| 乗車後 | 東京駅へ事前連絡 |
| 東京駅ホーム | スロープで下車サポート |
| 東京駅構内 | 専用通路→両手広げて人払い |
| 改札 | 目的地まで送り届け |
「連れて行きたいけど、どうすればいいかわからない」 そう思っている方へ。
まず電話1本、かけてみてください。 やってみたら、全部用意されていました。
ぜひ、素敵な思い出作りましょう!
この記事は実際の体験をもとに書いています。 96歳の父と87歳の母を連れた、新潟→東京 2泊3日の旅の記録①です。

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