旅するように働く。佐渡の地域医療に触れてきました【前編】

2026.10.30

2026年10月13日・14日の2日間、佐渡市の小木診療所で行われた「トラベルワークプロジェクト」に参加してきました。

佐渡に何十年ぶりかに行ってみたいと思っていましたが、今回は観光だけではなく、地域医療の現場を体験できるという貴重な機会でした。

看護師として働き、現在は五泉市で福祉タクシーと暮らしのサポートを行っている私にとって、とても興味深い取り組みでした。

目次

トラベルワークプロジェクトとは

今回参加した「トラベルワークプロジェクト」は、旅をしながら地域の医療現場を体験し、その土地の人や暮らしに触れる取り組みです。

このプロジェクトには、Omni Color Opus(OCO)や株式会社悠久堂医科器械店などが関わっており、今回の体験先は、野沢有二先生が診療を行う佐渡市の小木診療所でした。

野沢有二先生をはじめ、診療所のスタッフの皆さんには大変お世話になりました。離島では、医療を担う人材の確保が課題の一つとなっています。

いきなり移住や就職を考えるのではなく、まずはその地域を訪れ、医療の現場や暮らしを知る。そこから新しいつながりが生まれるという考え方に、とても興味を持ちました。

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なぜ佐渡の地域医療を見てみたかったのか

私は現在、五泉市でこもどケアとして、福祉タクシーや通院の付き添い、退院後の生活支援、見守りなどを行っています。

仕事を通して感じるのは、医療や介護の制度だけでは対応しきれない、暮らしの中の困りごとがたくさんあるということです。

・病院へ行きたいけれど、移動手段がない。
・退院はできたけれど、自宅での生活が不安。
・食事や買い物、ちょっとした身の回りのことに手助けが必要。

医療を受けられることと、安心して暮らせることは、必ずしも同じではありません。では、海に囲まれた佐渡では、地域の方々の医療や暮らしをどのように支えているのだろう。医療機関が限られる地域では、診療所はどんな役割を担っているのだろう。

そんなことを、自分の目で見てみたいと思いました。

ジェットフォイルで佐渡へ

新潟港からジェットフォイルに乗って佐渡へ向かいました。ジェットフォイルはあっという間に佐渡に連れて行ってくれました。両津港に到着後、レンタカーも手配してくださっていて、小木方面へ出発。

途中、佐渡乳業の「みるく・ぽっと」に立ち寄り、アイスクリームを堪能しました。甘味控えめでさっぱり!もう一個食べれそうな感じでした(笑)。佐渡の景色を楽しみながらのドライブ、美味しいアイスで、完全に旅行気分でした。今回の目的地である小木診療所へ向かいました。

地域の医療を支える小木診療所

今回お世話になった小木診療所は、佐渡市南部の小木地区にあり、月曜日から水曜日までの週3日間、診療を行っています。

診療を担当されている野沢有二先生は、医療福祉グループ「Omni Color Opus(OCO)」の理事長を務めていらっしゃいます。

OCOでは、クリニックや特別養護老人ホーム、グループホームなど、医療と介護のさまざまな現場が連携し、地域の方々の暮らしを支えています。

小木診療所の診療日以外でも、新潟に帰られている野沢先生が、佐渡の患者さんやケアマネージャーさんなどと必要に応じて対応されていることに驚きました。

佐渡にいらっしゃる時には、新潟の特別養護老人ホームともパソコンを通じてつながり、離れた場所から必要な指示を出されているとのこと。

場所が離れていても、それぞれの現場とつながりながら医療を支えていらっしゃることに驚きました。

そして、もう一つ印象に残ったのが、野沢先生と患者さんとのやり取りです。

先生は患者さんのお話をしっかり聞かれていて、患者さんも嬉しそうに、ハキハキと答えられていました。

その様子が、とても心に残っています。

今回の体験を通して、診療所での診察だけでなく、診療日以外の対応や離れた場所からの支援など、地域の医療を支えるさまざまな取り組みを知ることができました。

医療だけでなく、その人の暮らしを見る

今回、私が特に関心を持っていたのが、診療所の外で行われる支援です。

病気や症状だけでなく、その方が普段どのような生活をしているのか。

食事は取れているのか。薬は飲めているのか。日常生活で困っていることはないのか。

こうしたことを確認することも、地域で暮らし続けるためには大切です。

これは、現在こもどケアで行っている暮らしのサポートとも重なる部分があります。

医療と暮らしは、切り離して考えられるものではないのだと、改めて感じました。

佐渡で得た、思いがけない気づき

地域医療について学びたいと思って参加した今回のトラベルワーク。

実際に診療所で過ごしてみると、地域医療のことだけでなく、自分自身についても思いがけない発見がありました。

看護師として長く働いてきた私が、久しぶりの医療現場で何を感じたのか。

そして、訪問を通して改めて考えた、暮らしに寄り添うことの大切さ。

次回は、実際に体験したことや、そのときの気持ちをもう少し詳しく書いてみたいと思います。

野沢先生、小木診療所のスタッフの皆様、悠久堂医科器械店をはじめ、今回の体験に関わってくださった皆様、本当にありがとうございました。


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